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まずは3大ECモールのユーザー層を知る
ECプラットフォームといえば、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの3大モールが代表的です。
一度は利用したことのある方が多いかもしれませんが、実はそれぞれのモールでユーザー層や購買行動に特徴の違いがあるのをご存じでしょうか?
出店を検討する際は、モールが持つユーザー特性を理解し、自社の商品やサービスを最適化することが大切です。ここでは3大ECモールのユーザー層や特徴を整理しながら、最新情報も踏まえて解説していきます。
1.Amazon
世界最大のEコマースプラットフォーム
言わずと知れた世界規模のECプラットフォームであるAmazonは、豊富な品揃えと競争力のある価格、使いやすいUIが強み。
日本国内でも多くのユーザーを抱えていますが、以下のような特徴的な傾向が見られます。
ユーザー属性
- 一般的にテクノロジーリテラシーが高め
- 男女比では男性比率がやや高い
- 比較的若年層からミドル層まで幅広いが、特に仕事や生活の利便性を重視する層が多い
強力なプライム会員制度
- Prime VideoやPrime Music、Prime Readingなど、豊富なコンテンツを追加料金なしで利用できる
- 会員向けセール(プライムデーなど)の開催により、大規模な売上が期待できる
購買行動の特徴
- 価格比較や口コミ・レビューを念入りにチェックするユーザーが多い
- 短時間で商品を決めたい“効率重視”型の買い物傾向
マーケティング視点のポイント
- 検索アルゴリズム(A9/A10)対策が必須
- 商品タイトルや説明文へのキーワード最適化、レビュー獲得
- FBA(Fulfillment by Amazon)の活用で配送面の強化
- プライムデーなど大型セールへの連動施策(クーポン配布、広告強化)により、一気に売上を伸ばすチャンス
2.楽天市場
日本最大のEコマースプラットフォーム
楽天市場は、国内ECモールの中では圧倒的なブランド認知度と利用者数を誇ります。
実店舗でのチラシのようなUIと、多岐にわたるサービス連携(楽天ポイント、楽天ペイ、楽天銀行など)が最大の強みです。

ユーザー属性
-
- 20~40代の女性ユーザーが特に多い
- ファッション、コスメ、グルメ、スイーツ系商品が人気
- “買い物そのものを楽しむ”傾向が強く、サイト内を回遊しながら検討するユーザーが多い
ポイントプログラムによるリピート促進
- 楽天スーパーポイントは還元率が高く、コスト意識の高い層がリピートしやすい
- ポイント最大◯倍キャンペーンや「お買い物マラソン」、「楽天スーパーSALE」などビッグセールが頻繁に開催される
UI・UXの特徴
- チラシをめくる感覚での“視線誘導”を意識したページづくり
- 回遊率が高い一方、情報量が多くなりがちなので店舗側のページ設計も重要
マーケティング視点のポイント
- イベント・キャンペーンの活用が必須
- 楽天スーパーSALEやお買い物マラソンに合わせて広告・クーポン施策を行う
- イベント期間外でもポイントアップ企画などで集客を狙う
- 女性目線を意識したデザイン・訴求
- 画像・バナーのデザイン、ライフスタイル提案型のコピーが効果的
- SNS連携
- 商品購入後のレビュー投稿施策や、インスタグラムなどとの相乗効果を狙いブランド認知度を高める
3.Yahoo!ショッピング
Zホールディングスによる多角的展開
日本では楽天市場に次いで大きな市場を持つYahoo!ショッピング。
2022年10月にはPayPayモールがYahoo!ショッピングに統合され、ユーザー基盤がさらに拡大しました。
ユーザー属性
- 比較的若年層・デジタルリテラシーの高い層を中心に利用が進む
- PayPayやLINEとの連携もあり、スマホ決済やスマホショッピングに慣れた層が多い
- 2019年に買収したZOZOとの相乗効果でファッションカテゴリーも強化中
PayPay経済圏との連動
- PayPay残高での支払い・ポイント還元の仕組みが充実
- スマホによる“手軽さ”や“お得感”を重視するユーザーが多く、セール時の爆発力に期待できる
Yahoo!プレミアム会員
- 実はYahoo!プレミアムの会員特典でもポイント優遇があり、ポイント付与率が高め
- ソフトバンクやワイモバイルなどの通信キャリア連動も強み
マーケティング視点のポイント
- PayPayを軸とした販促
- PayPay支払いユーザーへのポイント付与企画や、日替わりクーポンの発行などで売上増
- ファッションや若年層向け商品の拡販
- ZOZOTOWNや関連サービスとの連動を意識し、センスの良いビジュアル訴求が鍵
- LINEとの連携強化
- 同じZホールディングス内であるLINEとの共同キャンペーンも展開される可能性が高く、SNSを活用した集客が見込める
まとめ
3大ECモール(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング)は、それぞれ固有のユーザー層と購買行動があります。
出店をする際には、各モールの特徴を理解し、自社商品やサービス内容をどの層にどう訴求するのかを明確にすることが成功のカギとなります。
Amazon
- 効率重視の購買行動、男性ユーザー比率高め
- プライム会員向け施策やFBAを活用して顧客体験を向上
楽天市場
- 女性ユーザー多め、ポイントに敏感
- イベント・キャンペーンの活用と、見やすく“楽しい”ページ設計が重要
Yahoo!ショッピング
- 若年層・スマホ世代が中心、PayPayやLINEとの連携でさらに拡大
- ファッションカテゴリーも成長中で、魅力的なビジュアル戦略が効果的
出店時のポイント
- モール別のユーザー属性を踏まえた商品展開とプロモーション
- 同じ商品でも、どの層を狙うかによって売り方や広告戦略が変わる
- ポイント還元やセールイベントのタイミングを見逃さない
- モールごとのビッグセール時期に合わせて広告費を集中投下
- UI・UXの最適化
- 商品ページの作り込み(画像・動画・レビュー対策)がモールSEOに直結
- 複数モール展開の検討
- それぞれのモールで違う訴求を行い、販路を広げることで売上の安定・最大化を図る
マーケターやEC担当者は、こうしたモールごとの特徴を総合的に把握することで、「どこに出店すべきか」から「どう運用すべきか」までの戦略を明確に立てられます。
今後もEC市場は拡大が続くと予想されるため、各モールのアップデート情報やユーザートレンドを常にウォッチしながら、柔軟に販売戦略を見直すことが成功への近道となるでしょう。
