「マーケターに興味はあるけれど、具体的にどんな仕事なのかイメージしづらい」
「未経験から本当にキャリアチェンジできるの?」
そんな不安や疑問を持つ方に向けて、本記事では マーケターの仕事内容・必要スキル・年収・将来性 から、未経験から実際にマーケターになるためのステップ までを体系的に解説します。
最後には、未経験者向けのWebマーケティングスクールで、
国の補助金なども使いながらマーケターを目指すことができるWANNABE ACADEMY(ワナビーアカデミー) の活用方法も紹介します。
目次
1. なぜ今「マーケター」が注目されているのか
まずは、マーケターという職種がなぜここまで注目されているのか、マクロな環境から見ていきましょう。
1-1. 広告・マーケティング市場は拡大を続けている
電通の「日本の広告費」によると、2023年の総広告費は約7.3兆円で過去最高を更新、そのうち インターネット広告費は約3.3兆円 に達し、総広告費の 45%超 を占めています。
デジタル広告・SNS・EC・動画配信などの伸びに支えられ、マーケティング領域への投資は今後も増えていくと考えられます。
1-2. デジタル化とDXで「マーケターの役割」が拡大
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生活者の情報接点がオフライン → オンライン中心にシフト
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企業側も、DX(デジタルトランスフォーメーション)でデータ活用を加速
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生成AI・MAツールなど、マーケティングを支援するテクノロジーが急速に普及
こうした環境変化により、「広告を出す人」から一歩進んで、
ビジネスの成長戦略をデータとテクノロジーで支える存在 として、マーケターへの期待値は年々高まっています。
2. マーケターとは?仕事内容と主な種類
2-1. マーケターの役割
マーケターとは、一言でいうと 「売れる仕組みをつくる人」 です。
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どの市場・どの顧客を狙うのか(ターゲット・ポジショニング)
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どんな価値をどのように伝えるのか(プロダクト・価格・チャネル・プロモーション)
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施策の結果をどう評価し、次の一手につなげるか(効果測定・改善)
といった一連のプロセスを 戦略とデータに基づいて設計・運用 するのがマーケターの仕事です。
2-2. マーケターの代表的なタイプ
ひと口にマーケターと言っても、担当する領域によって役割はさまざまです。
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Webマーケター / デジタルマーケター
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広告運用、SEO、SNS、メルマガ、LP改善などオンライン施策全般
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ブランドマーケター
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中長期のブランド戦略、イメージ醸成、キャンペーン企画
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プロダクトマーケター
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新規プロダクトの企画、ポジショニング、プロモーション設計
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CRM / リテンションマーケター
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既存顧客の継続・アップセル・クロスセル施策
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マーケティングアナリスト
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データ分析を通じて、施策の改善・戦略立案を支える
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未経験からのキャリアチェンジでは、まず Webマーケター / デジタルマーケター が入口になることが多いです。
3. マーケターの主な業務内容
ここでは、Webマーケターを含む一般的なマーケターの業務を、4つのフェーズに分けて整理します。
3-1. 市場調査・分析
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自社・競合・顧客の「3C分析」
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アンケート・アクセス解析・SNSの反応など定量データの収集
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インタビューやユーザーテストなどの定性調査
市場のトレンドや顧客インサイトを把握し、どんな人のどんな課題を解決するのか を明らかにします。
3-2. 戦略立案
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ターゲットセグメントの設定(ペルソナ設計)
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カスタマージャーニーの整理
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予算配分(広告費・制作費・人件費 など)
オンライン広告やSNS、SEO、オフライン施策を組み合わせながら、どのチャネルで、どの順番で顧客にアプローチするか を設計します。
3-3. 施策の実行
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広告アカウントの運用(Google広告、Meta広告など)
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LPやバナーの制作ディレクション
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メルマガ配信・SNS運用
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セミナーやウェビナーの企画・集客
自ら手を動かすプレイヤーとして動くこともあれば、デザイナー・エンジニア・営業など 社内外のメンバーを巻き込むプロジェクトマネージャー的な役割 を担うことも多いです。
3-4. 効果測定・改善
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KPI・KGIの設定
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広告レポートやGA4など分析ツールのチェック
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A/Bテスト、パフォーマンス改善案の立案
「やって終わり」ではなく、数字の変化から学び、次の打ち手に反映していくこと がマーケターとしての腕の見せどころです。
4. マーケターに必要なスキルセット
4-1. マーケティング基礎知識
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3C分析・STP・4P・SWOT などのフレームワーク
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オフライン・オンライン両方のチャネル理解
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顧客インサイトを捉えるリサーチの考え方
基礎理論を押さえておくと、実務の情報も整理しやすくなります。
4-2. データ分析・ロジカルシンキング
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Excel/スプレッドシートでの集計・グラフ作成
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GA4などアクセス解析ツールの基本操作
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仮説 → 実行 → 検証 → 改善のサイクル設計
「数字を読んで、打ち手に落とし込めるか」が、マーケターとして一段階レベルアップするポイントです。
4-3. コミュニケーション・プロジェクト推進力
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部署をまたいだ調整(営業・開発・カスタマーサポート 等)
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制作会社・広告代理店との連携
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社内プレゼン・レポーティング
マーケターは 「社内外のハブ」 のような立ち位置になることが多く、調整力や説明力も重要です。
4-4. デジタルリテラシー・ツール活用力
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広告プラットフォーム(Google / Meta 等)
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MAツールやCRMツール
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生成AI(ChatGPTなど)を活用したリサーチ・ライティング補助 など
すべてを深くやり切る必要はありませんが、「何ができるツールか」 を理解しておくことで、施策の選択肢が一気に広がります。
5. マーケターの年収と将来性
5-1. 年収の目安
転職エージェント等のデータを見ると、マーケティング職の想定年収は おおむね600万円前後 という調査結果もあります。
また、Webマーケターに絞ったデータでは、
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未経験〜若手:300〜400万円台
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中堅プレイヤー:450〜600万円台
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マネージャー〜部長クラス:650〜800万円以上
といった水準を目安としている調査もあります。
当然、業界・企業規模・ポジションによって上下しますが、スキルと成果がダイレクトに年収に反映されやすい職種 といえます。
なお、日本全体の平均年収は国税庁の調査で約458万円とされており、マーケ職は平均よりやや高め〜高水準に位置するケースが多いです。
5-2. 将来性:AI時代でも「なくならない仕事」
生成AIや自動入札の高度化により、単純作業はどんどん自動化されていきます。
一方で、
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「どの市場で戦うか」
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「どんな体験を提供するか」
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「どのようなブランドとして認知されたいか」
といった 戦略・コンセプト設計 や、
データを踏まえた 意思決定 の部分は、人間のクリエイティビティとビジネス理解が不可欠です。
テクノロジーと上手く共存できれば、むしろ マーケターの価値は高まっていく と考えられます。
6. 未経験からマーケターになる4つのルート
ここからは、具体的に「どうやってマーケターになるか」を見ていきます。
6-1. ルート①:営業職からマーケターへ
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BtoB営業・個人営業などからのキャリアチェンジ
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顧客の課題や購買プロセスに対する理解が強みになる
メリット
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「どんな状態のリードなら売れるのか」を肌感覚で理解できる
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マーケと営業の連携設計(リードナーチャリング)が得意になる
6-2. ルート②:企業のマーケティング部門に新卒・中途で入る
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事業会社のマーケティング部門に配属されるパターン
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自社プロダクトを深く理解し、長期視点でブランドを育てられる
注意点
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人気職種のため、選考倍率は高め
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社内事情やタイミングに左右されることもある
6-3. ルート③:広告代理店・コンサルティングファームに入る
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多様なクライアントのマーケティングを支援
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幅広い業界・手法に触れられる
メリット
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短期間で多様なノウハウに触れられ、スキルの伸びが早い
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優秀な同僚に囲まれて成長しやすい環境
デメリット
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プロジェクト次第でハードワークになりやすい
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「自社の事業を育てる」という感覚は持ちにくいこともある
6-4. ルート④:副業・フリーランスとして実績を積み上げる
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自分のブログやSNS運用からスタート
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クラウドソーシング経由で広告運用・SNS運用の案件を受けて実績を作る
向いている人
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自走力があり、手を動かしながら学び続けられる人
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自分の専門領域を尖らせたい人(SNS運用特化、SEO特化など)
7. 未経験からマーケターになるためのステップ
ここでは、社会人・学生を問わず使える「学習ロードマップ」をステップ形式で整理します。
ステップ1:基礎知識をインプットする
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マーケティングの入門書を2〜3冊読む
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3C / STP / 4P などのフレームワークにざっくり触れる
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主要なデジタルチャネル(検索・SNS・広告・メール)の役割を理解する
ステップ2:デジタルマーケティングの基本を押さえる
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SEOの基本(キーワード・コンテンツ・内部/外部施策)
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SNS運用(ターゲットに合うプラットフォームの選び方・運用方針)
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Web広告(Google / Meta)の基本的な構造・指標(CTR、CVR、CPAなど)
書籍だけでなく、Google Skillshopや各種オンライン講座を活用すると効率的です。
ステップ3:小さくてもいいので実践する
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自分のブログやX(旧Twitter)・Instagramを運用してみる
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友人や知人の事業・サービスの集客を手伝ってみる
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小規模な広告予算でテスト運用してみる
「実際にやってみた上で、どんな数字になったか」 をポートフォリオとして残しておくと、転職時の説得力が段違いです。
ステップ4:ポートフォリオにまとめる
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Before / After の数値変化(PV・CV・フォロワー数・CVRなど)
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実施した施策と、その意図・仮説
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学びと次に活かした改善案
採用側は「未経験だけど、ちゃんと考えて動ける人か」を見ています。
粗くてもよいので、自分なりのストーリーでまとめておくことが重要です。
8. スクール活用という選択肢とWANNABE ACADEMY
独学でもマーケターになることは可能ですが、以下のような悩みを持っている方には スクールの活用 も有力な選択肢です。
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何から勉強すればいいか分からない
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実務レベルの課題に触れる機会がない
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一人だと継続できるか不安
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転職・キャリア相談もセットでサポートしてほしい
8-1. スクールを使う主なメリット
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体系的なカリキュラムで学べる
→ Web広告・SEO・SNS・データ分析など、現場で必要な範囲を漏れなくカバーしやすい。 -
現役マーケターから直接フィードバックを受けられる
→ 自分の施策やレポートへのフィードバックがもらえるのは、独学にはない価値です。 -
ポートフォリオと転職支援までセットになっている
→ 卒業制作や実案件を通じてポートフォリオを作り、そのまま転職活動に活かせるケースも多いです。
8-2. 未経験からWebマーケターを目指すなら「WANNABE ACADEMY」
未経験からWebマーケターを目指す方に人気なのが、WANNABE ACADEMY(ワナビーアカデミー) です。
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現役マーケターによる実践的なカリキュラム(実際にクライアントワークを行う)
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Web広告・SEO・SNS運用など、実務に直結する内容
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就職・転職サポートや案件紹介など、キャリア支援が充実
- 厚生労働省や経済産業省の補助金が活用できる
当サイトでは、WANNABE ACADEMYについてより詳しく解説した記事も用意しています。
さらに、公式サイトの詳細は下記リンクからも確認できます。
9. まとめ:マーケターとしてキャリアを切り拓くために
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マーケターは「売れる仕組みをつくる」ビジネスの中核人材
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広告市場の拡大・デジタル化により、今後も高い需要が見込まれる
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年収水準は全体平均より高めで、スキルと成果次第でさらに伸ばせる余地が大きい
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未経験からでも、
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基礎知識のインプット
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デジタルスキルの習得
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小さな実践とポートフォリオ作成
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必要に応じてスクール活用
というステップを踏めば、キャリアチェンジは現実的な選択肢になります。
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「興味はあるけれど、一歩踏み出せていない」という方は、
まずは 1冊本を読む/自分のSNSを“マーケ目線”で運用してみる/スクールの無料説明会に参加してみる など、できることから始めてみてください。
小さな一歩の積み重ねが、数年後の大きなキャリアの差になっていきます。

